育毛には漢方が有効!育毛のための漢方知識
現在の医療は西洋医学の考え方が中心になっています。
したがって、育毛治療も西洋医学の考え方が支配的になっています。
ただ、古来から中国を中心として発展してきた漢方薬の考え方においても薄毛を治療するためのアプローチというのがすでに確立されています。
今回の記事では普段あまり触れることの無い漢方の知識を紹介していきたいと思います。
<育毛に漢方を使うメリットって?>
まず、押さえておきたいのは漢方薬には即効性は無いということです。
したがって、今すぐにでも薄毛症状を改善したいという人にとっては漢方薬の気長に体質改善を働きかけていくというアプローチは悠長すぎて我慢が出来ないものになるかもしれません。
ただ、巷の育毛剤に配合されている育毛成分の多くに頭皮トラブルや血圧の低下といった副作用の発生が報告されています。
このような副作用の心配は漢方薬にはほとんどありません。
したがって、安心して育毛治療に用いることが出来るというのが漢方を育毛に用いる大きなメリットになっています。
さらに、漢方薬には薄毛症状をピンポイントで治療するのではなく、体全体のバランスを整えて、健康を増進する形で薄毛治療にアプローチすることが出来ます。
したがって、薄毛の改善だけでなく、体全体の健康を取り戻す効果も期待できるというのが漢方薬のメリットになっています。
<漢方における薄毛の原因別の3つのタイプ>
では、具体的に漢方の世界ではどのように育毛の治療を進めていくかについて述べていきます。
漢方の世界では薄毛症状と一言で言っても人によって何が原因で薄毛症状が発生しているかは違うという認識のもとに立っています。
西洋医学であれば、男性の場合の薄毛症状の原因はほとんどAGAであると診断され、AGAに効果のある育毛剤の投薬治療が行われる形になります。
ただ、漢方の世界は違います。
漢方の世界では薄毛症状に悩む人は血虚タイプ・気虚タイプ・腎虚タイプという3つのタイプに分けて、それぞれのタイプに応じたアプローチをとることにしています。
〔血虚タイプ〕
血虚タイプというのは「血」という漢字が入っていることからも分かるように、体内に血液が不足している体質のことを言います。
この体内に血液が不足ていることが原因で薄毛症状が発生していると考えます。
もしくは血液は十分に体内に存在していても、その血液の質が低下しているために問題が発生している場合もあります。
この血虚タイプは西洋医学の考え方でも理解しやすいと思います。
西洋医学でも薄毛の原因としては体内の血行が悪化して、頭皮に血液が十分に供給されなくなったことが薄毛の大きな原因の一つであるという理解がされています。
この血虚タイプでは髪の毛に潤いが無く、抜けやすいという状態が生じます。
〔気虚タイプ〕
気虚タイプというのはその文字の通り「気」というものが体内から失われている状態のことを指しています。
気が失われていると表現すると非常に抽象的になりますが、結論から言うとストレスが溜まっている状態のことを漢方の世界では気が失われていると表現していると考えることが一番しっくりいく考え方になります。
西洋医学の考え方でも、ストレスが体にたまってしまうことが薄毛症状を引き起こす原因になるということは明らかになっています。
具体的にはストレスが溜まってしまうことにより、体全体が緊張状態に置かれてしまい、その結果として体内を走る血管が収縮することになります。
この血管の収縮によって頭皮の血行が悪化して髪の毛を作る細胞に必要な栄養分が届かなくなるというのが気虚の状態になります。
〔腎虚タイプ〕
漢方の世界には腎という概念があります。
この腎というのは簡単にいうと生命力のことを指しています。
腎というエネルギーが充実していることで、人間の体は成長したり、性行為・妊娠・出産という生殖に関わる機能が高まることになります。
この腎の働きが弱まると、女性の場合は不妊症状に陥ったり、男性の場合は精力が減退するという結果につながります。
この腎虚というのはつまるところは老化のことを指しています。
<タイプ別おすすめ漢方薬>
〔血虚タイプなら〕
血虚タイプの人に効果がある漢方薬としては2つのものの名前を挙げることが出来ます。
それが当帰と鹿茸というものになります。
この当帰という薬物はセロリに似た香りを持つ植物になります。
漢方の世界においては補血薬というものに分類されており、血液を補う効果があるとされています。
当帰の効果によって体内の血の巡りが良くなり、体を温めてくれる効果を期待することが出来ます。
このような当帰が含まれている漢方薬として代表的なものは婦宝当帰膠というものがあります。
婦宝当帰膠についてはその成分の7パーセントを当帰が占めており、補血のための漢方薬といってもいいような成分構成になっています。
また、血液の循環を改善する効果があることも分かっています。
また、鹿茸という薬物は鹿の角を乾燥させた漢方薬になります。
冷え切った体を温める効果がある漢方薬として知られています。
この鹿茸も体を温めて血行を改善する効果を持っています。
この鹿茸を配合した漢方薬としては参茸補血丸の名前を挙げることが出来ます。
この参茸補血丸については鹿茸だけでなく、人参も同様に配合されています。
これによりさらに体を温める効果が向上しています。
〔気虚タイプなら〕
気虚の人であれば積極的に摂取するべき漢方薬は人参、竜骨、牡蛎になります。
人参については朝鮮人参などの名前で栄養ドリンクなどには定番のように含まれている成分になります。
体に活力を取り戻す効果があります。
竜骨は恐竜や古代のマンモスなどの化石になります。
この竜骨と牡蠣を合わせて使うことにより、精神を安定させる鎮静効果が得られるとされています。
ここで紹介した3つの成分を含んでいる漢方薬としては柴胡加竜骨牡蛎湯の名前を挙げることが出来ます。
柴胡加竜骨牡蛎湯については漢方の世界において精神安定剤として用いられる薬になっています。
〔腎虚タイプなら〕
腎虚の人が積極的に摂取すべき漢方成分としては地黄の名前を挙げることが出来ます。地黄というのはゴマノハグサ科の植物の一種となっています。この地黄に関しては優れた抗酸化作用を持っていることが分かっています。この地黄の抗酸化作用によって、毛母細胞といった髪の毛を作る細胞が老化することを防ぐことが出来ます。おすすめの漢方薬としては八味地黄丸の名前を挙げることが出来ます。八味地黄丸については老化に伴って生じる症状を防ぐ効果があるとされています。
<漢方の考え方を取り入れたおすすめ育毛剤であるブブカ>
さて、上記で説明してきた漢方についてですが、実は普段使っている育毛剤にも漢方の考え方をベースにして配合されている成分がいくつもあります。
そのような育毛成分の例としてはセンブリエキス、ニンジンエキス、ジオウエキスといったようなものがあります。
こういった育毛剤の例としてはブブカの名前を挙げることが出来ます。
ブブカにはこれらの漢方由来成分がすべて含まれています。
上記の文章では育毛に取り入れるべき漢方の考えた方について述べてきました。
漢方の世界に興味がある人は上記で紹介したような漢方薬を試してみるのも良いでしょう。
そうでなくても普段使用する育毛剤自体にも漢方の成分は配合されています。
したがって、日々育毛剤をつかうことでも漢方の効果は十分に得ることが出来るでしょう。
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